西部網電(陝西広播電視台『陝西新聞聯播』記者 趙景輝 陳大威)陝西省考古研究院は今日(12月16日)、西安新寺の遺跡範囲で、車轍の分布した古代道路2ヶ所と、建物の遺跡1ヶ所を発見したという最新の発掘成果を発表した。前漢の文学者・司馬相如が『長門賦』で描いた西漢の長門宮に関連する可能性があるという。
この2ヶ所の古代道路遺跡は各々、西安国際港務区の謝二村と三義庄にあり、遺跡の主体は東北—西南の方向に走っている。路面には車轍が密に分布し、一部の車轍は交差して、車輪の跡がはっきりと見て取れる。考古学者の測定によると、車轍は幅0.14~0.26m、深さ0~0.16m、軸距2.2mであるという。
陝西省考古研究院の研究助手、陳愛東氏は「この道路の発見は、まず漢代の交通道路についての我々の研究に重要な意味を持ち、今後の長門宮、長門宮の壁を含む発掘にも参考価値があります」と語る。
この古代道路2ヶ所はちょうど新寺遺跡の南北両端にあるが、新寺遺跡は西漢の長門宮と考えられているため、道路の遺跡は長門宮と密接な関連がある可能性が高い。
陳愛東氏は言う。「この壁の長さは調査資料によると、少なくとも500mほどあり、我々はすでに200m発掘しました。この壁には北向きの角もありますが、壁の北面は何か?北面はちょうど新寺の遺跡なのです。新寺遺跡は長門宮の遺跡と考えられているため、この壁は長門宮の南壁である可能性が高いです。」
長門宮は館陶公主・劉嫖の個人庭園であったが、漢武帝の寵愛を受けた陳皇后が廃位された後、ここに幽居したと伝えられる。今回の発見は、長門宮遺跡の外周部を知るのに新たな資料を提供した。
参照元:http://news.cnwest.com/lianbo/a/2019/12/16/18276277.html
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