今年の第1~第3四半期、西安市のGDP、固定資産投資額の伸び率は、副省級市の先頭に立った。11月17日、陝西省政府新聞弁公室が開いた「陝西省の新時代の『追赶超越』の幕開け 質の高い発展に全力で取り組む」と題された記者会見(第四場)によると、第1~第3四半期、西安市のGDPは4.5%増の7075億3100万元で、陝西省全体の37.9%を占め、同期比3.1ポイント上がったという。
投資の伸びが顕著
消費は回復が加速
「第1~第3四半期、西安市のGDPは7075億3100万元に達し、4.5%増、陝西省全体の37.9%を占め、同期比3.1ポイント上がった。伸び率は上半期(1~6月)に比べ1.7ポイント回復し、全国よりも3.8ポイント、全省よりも3.3ポイント高い。固定資産投資額は12.9%増加した。GDP、固定資産投資額の伸び率は、副省級市の先頭に立った。」と西安市委員会常務委員、常務副市長の玉蘇甫江氏は述べた。
産業の発展は「第1次産業は安定、第2次産業は快速、第3次産業は着実に回復」の態勢を示しているという。新たに増加した一定規模以上の工業企業は191社で、一定規模以上の工業企業の付加価値額は7%増と、上半期(1~6月)より0.8ポイント上がった。金融業、卸売&小売業、営利サービス業の回復がGDPの牽引に大きく貢献し、サービス業の付加価値額がGDPに占める割合は64.4%に上った。西安市の夏穀物生産量は2.8%増え、秋穀物生産量は7.7%増えると見込まれる。果物・野菜の面積と生産量は上昇傾向にあり、畜産業の生産能力が高まった。
玉蘇甫江氏は、西安市は投資の伸びが顕著で、消費は回復が加速し、外資・貿易は徐々に好転しており、経済の回復を強力に支えているとしている。
10月末の時点で、進行中の市級重点プロジェクト328件において3103億2000万元の投資が完了し、年間計画の110.3%に達した。9月のオンライン消費品小売額は13.2%増加し、3ヶ月連続でプラス成長となり、正常なレベルに近づいている。このほか、西安市の輸出入は4月から6ヶ月連続でプラス成長を実現している。
特に今年1~10月、中欧班列「長安号」の運行本数が、昨年同期の1.8倍となる3167便となり、貨物総重量は約242.4万トンで昨年同期の1.7倍と、今後の安定成長の大きな推進力となっていると、玉蘇甫江氏は述べた。
投資を強化し民生を改善
市民にもっと幸福感を
第1~第3四半期、西安市の固定資産投資額は12.9%増加したが、これは2015年以来、同期の最高水準である。うち、民生領域の投資がよく伸びており、教育、衛生&社会事業、スポーツの投資が各々1.9倍、30.3%、88.4%増えている。
西安市発展改革委員会主任の邢欣氏によると、10月末の時点で、西安市の城鎮(都市部)新規就業者数は12万6100人、城鎮(都市部)登記失業率は3.8%であるという。これに基づき、今年から、退職者80万6500人の基本養老金(年金)を上方調整し、60歳以上の住民75万1500人の基礎養老金の最低基準を引き上げた。第1~第3四半期、都市部及び農村部住民一人当たりの可処分所得は各々、同期比で4.2%及び6.2%増え、昨年より1.4及び1.8ポイント上がった。CPI(消費者物価指数)は合計2.6%の上昇で、上昇幅は安定している。
「今年の秋季学年始期の前に、学校195校の建設が完成し、学生収容定員が19万4000人分増加した。10月末の時点で、社会サッカー場92ヶ所の建設任務を達成した。市児童医院経済開発区医院等、医療衛生機関13ヶ所の建設を開始した。10月末の時点で、西安市は都市緑地が994万5000 m2増加し、緑道343km、都市公園7園が完成した。大気質の優良日数は221日で、同期比26日増えた。改修工事が始まった老旧小区は1861ヶ所、背街小巷(裏通り)は562本で、行き止まり道路50本を開通させた。整備が完了した城中村(棚戸区)は24ヶ所、区画整理は16ヶ所が実施中である。」と、邢欣氏は一つ一つ列挙した。
また、軌道交通三期建設計画のプロジェクト7件は全て実施され、西安市は「10線同時建設」態勢となっている。うち、地下鉄5号線、6号線一期、9号線は今年年末に開通予定である。
高新区のGDP伸び率は
全国の高新区でトップ
今年第1~第3四半期、西安高新区(高新技術産業開発区)のGDPは同期比13.8%増となり、伸び率が全国169の国家級高新区で一位となった。固定資産投資額は同期比28%増で、西安市全体の18.9%を占め、全市の固定資産投資額への貢献率は36.2%と、西安市トップである。記者会見では、西安高新区管理委員会主任の斉海兵氏が、西安高新区の「硬科技、大生態、厚文化、国際範」四位一体融合発展モデルを紹介し、イノベーションを、高新区の経済発展の重要な原動力としていると語った。
「我々は全国初の硬科技イノベーションモデル区の建設をスタートさせており、大学や研究機関の一体化融合発展を推進し、発展の新エネルギーを解き放っている。現時点で、西安高新区では硬科技上場企業が4社増えており、今年通年で上場企業10社を目指す。」と斉海兵氏は紹介した。第1~第3四半期、西安高新区の一定規模以上の工業企業の付加価値額の伸び率は25.6%で、うちハイテク産業の生産額が44.6%増、一定規模以上の工業企業における戦略的新興産業の生産額が24.4%増であったという。
斉海兵氏はまた、「民生の不足を補い、生態環境を保護し、都市品質を向上させ、生産・生活・生態の『三生』融合を目指す。第1~第3四半期、民生領域の固定資産投資額は181億1000万元で、昨年同期の5.8倍である。」と述べた。
その内容は、153億8000万元が投資された学校50校の新規建設、灃惠緑道一期22kmの完成、灃河梁家灘湿地公園62万6000m2の開園、灃河総合治理二期や「時光緑廊」等の民生プロジェクトの推進、緑化・汚染防止等の事業実施であるという。
参照元:http://news.hsw.cn/system/2020/1118/1261524.shtml?rand=1UTZtOCv
(翻訳の際に、内容が多少編集されていることがあります)