国内の単一建築物で最大スパンの空中橋が持上げに成功 急ピッチで進む「長安雲」建設

国内の単一建築物で最大スパンの空中橋が持上げに成功 急ピッチで進む「長安雲」建設

西部網電  3月8日午前、灞河東岸にある「一帯一路」文化交流センター系列建設プロジェクトの現場には、活気ある風景が広がっていた。都市展示センター(別名「長安雲」)の主体建築物の根元に立って見上げると、高さ32mの位置に、スパン150mの空中橋が持ち上げられ、作業員が位置の微調整と溶接作業を行っている。この日の早朝6時18分、国内の単一建築物で最大スパンを誇るこの空中橋の持上げが滞りなく行われたことにより、「長安雲」プロジェクトで最も技術的難度が高く重要な工程が完成し、次の外面施工の基礎が固まった。

西安オリンピックスポーツセンター西側に位置する「一帯一路」文化交流センター系列建設プロジェクトは、第14回全国運動会(中国の国体に相当)の重点付帯施設である「長安雲」(都市展示センター)と「長安楽」(文化交流センター)からなり、総敷地面積271ムー(約18 ha)、総建築面積29万3200 m2、投資総額約55億元、使用鋼鉄量は7万トンに及ぶ。シンプルかつダイナミックな造型の「長安雲」は、水岸の上に浮かぶ星雲のよう、堂々とした建築様式の「長安楽」は、水辺に踊る音符のように見える。二つの建築物はそれぞれ独自の特徴を備え、完成すると、オリンピックスポーツセンター周辺の注目スポット、かつ西安のランドマーク的存在になるとみられる。

「『長安雲』プロジェクトで、南北二つのパビリオンを繋ぐ空中橋は、スパン150 m、重さ約 4200 トン、橋全体を地面の上で組み立ててから、32mの高さに持ち上げます。現在、国内の単一建築物で最大スパン、最大サイズを誇る橋を持ち上げたことになります。 」 中建科工集団の同プロジェクト鋼構造チーフエンジニア・陳萌氏は説明する。このサイズの鋼構造橋の持上げは、10階建のビルを吊り上げるのに等しく、非常に難度が高い。「鋼構造橋は構造が複雑で、重力・温度・天気等によっても影響を受けます。」陳萌氏は言う。今回の持上げ作業は3月1日から開始し、油圧リフター18台を用いて、まず橋全体を地面から100mm離し、12時間おいて橋構造の安全を確保した上で、次の段階に進んだ。「持上げ工程中は、橋本体に取り付けた複数のセンサによって、データをすぐさま総管制室に送り、橋全体のラインやトラスの接合精度を正確にコントロールし、制御できる範囲で持ち上がるようにしています。」

今や、灞河のほとりにある西安オリンピックスポーツセンターの横に、「長安雲」の優雅な建物が、徐々にその姿を現してきている。「橋の持上げがうまくいったので、次の外面施工の基盤が固まりました。」西安国際港務区交通住建局の局長アシスタント・張雪玲氏は言う。「西安国際港務区は、プロジェクト施工者と共に、『長安雲』『長安楽』の建設を全力で進め、第14回全国運動会開催期間に、この橋に立ってオリンピックスポーツセンターを眺めたり、西安自慢の『雲横千里、水天一色』の景色を楽しんだりできるようにします。」(通信員 王惠玲)

参照元:http://news.cnwest.com/dishi/a/2021/03/11/19550942.html
(翻訳の際に、内容が多少編集されていることがあります)

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