「イスタンブール—西安」の中欧班列が初運行

「イスタンブール—西安」の中欧班列が初運行

12月23日、トルコ・イスタンブールと中国・西安を結ぶ中欧班列「長安号」の初運行を祝う記念式典が、西安港で開催された。トルコから中国への復路便の運行は、両国の経済・貿易交流を強力に後押しした。今回、トルコ国家運輸総局(TCDD)の公認運送業者と西安国際陸港多式聯運公司は、BTK(バクー=トビリシ=カルス)鉄道とカスピ海横断輸送回廊を通る新路線を選択し、中国-トルコ間の貨物輸送の所要時間が、1ヶ月から12日に短縮された。

初運行便は12月4日に、42コンテナを載せてトルコのイスタンブールを出発し、イスタンブールのマルマライ海底トンネルとボスポラス海峡を抜け、南部のBKT鉄道を経て、カスピ海を横断する「中央回廊」に沿って進み、アゼルバイジャンとカザフスタンを通って、コルガス国境検問所から中国に入った。運行距離は8693km、北京時間12月19日9時34分に、中国西安に到着した。中国税関と鉄道当局の支援の下、通関業務は全て完了している。

同便は、トルコ国家運輸総局の公認運送業者と西安国際陸港多式聯運公司の共同運営である。42コンテナに満載された約1000万元相当の博西家電電器(中国)有限公司の冷蔵庫は、中国西安から全国へ販売される。これはトルコ—中国鉄道の初の試みでもある。

トルコ交通インフラ省大臣は、トルコにおける列車の出発式典において、「列車の出発地に鳴り響く最初の汽笛は、トルコの新時代への突入を示している」と語った。周知のように、ユーラシア大陸に横たわるトルコは、「カスピ海横断輸送回廊」における「ヨーロッパとアジアの交差点」と呼ばれ、港、空港、道路、鉄道、パイプライン等のインフラが整い、そのめざましい発展の勢いにより、BRICs(中国、ロシア、インド、ブラジル、南アフリカ)に次ぐ新興経済体となっている。

コロナ発生以来、世界の物流は滞っており、従来の主要輸送ルートである中欧班列にも、貨物量の激増により深刻な渋滞・遅延が生じている。こうした状況において、西安国際陸港多式聯運公司は、BTK鉄道とカスピ海横断輸送回廊を通るルートを選択し、中欧班列「長安号」の新たな重要路線(トルコ・イスタンブール—中国・西安)が生まれた。これにより、貨物の輸送や企業の操業再開が促され、国際輸送の新動脈として、同路線は、周辺各国の感染症対策連携における「生命の道」「運命の絆」、そして国際サプライチェーンを保つ「鋼鉄のキャラバン」となった。

今後、西安国際陸港多式聯運公司は、引き続き中欧班列「長安号」の質の高い発展を促し、「双循環」という新局面において、有名企業との提携を進め、国内外の市場の潜在能力を引き出し、国際産業チェーンやサプライチェーンの安定を図り、産業チェーンとイノベーションチェーンをリンクさせ、中欧班列の要所としての西安の役割を支え、中欧班列「長安号」の外資誘致力と海外進出の競争力をサポートし、高効率・低コスト・上質のサービスという国際貿易ルートの構築に貢献していくという。

参照元:http://news.hsw.cn/system/2020/1224/1276321.shtml
(翻訳の際に、内容が多少編集されていることがあります)

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