西安、全面的イノベーション改革の推進に注力

西安、全面的イノベーション改革の推進に注力

イノベーション駆動型発展戦略を実施し 科学技術体制改革を深化

西安、全面的イノベーション改革の推進に注力

西安、全面的イノベーション改革の推進に注力

2018年11月8日~10日、「2018西安世界『硬科技』産業博覧会」が西安市曲江国際コンベンション&エキシビションセンターで開催された。 (資料画像 東方IC)

  ■主任記者 楊斌鵠

昨年、当市は国の「全面的イノベーション改革試験」に関する評価に合格し、優秀事例14件が全国ベスト100に選ばれ、イノベーション改革経験(成果)6件が全国での振興対象となった。今年、当市は、二つの「国字号(国家レベル)」イノベーション改革モデル事業を行い、主に軍民融合・技術成果の移転・人材活性化・知的財産権改革・技術と金融のイノベーション等の面で、「全面的イノベーション改革試験」及びハイテク区・国家独自イノベーションモデル区建設を推進し、「知的財産権の先進地」とその運営試験都市の建設に取り組み、「軍民融合イノベーションモデル区」を創出し、「全面的イノベーション改革試験」をさらに推進することにしている。

 科学技術体制改革を深化し

 全面的イノベーション改革を推進

「全面的イノベーション改革試験」の推進が始まってから、当市は、「軍民融合」発展の要素・領域・効果について、高効率の統計調査システムの構築、及び統計システム・方法のイノベーションを主眼に、調査形式を増やし、モニタリング範囲を広げ、データの質を高めて、全国でいち早く、「軍民融合」統計報告制度と統計監視指標体系を構築した。今年、西安市の「機構改革」の一環として、中国共産党西安市委員会軍民融合発展委員会弁公室が、正式に設立された。同弁公室は、「軍民融合」の関連法規・政策を研究し、「軍民融合」に関する中央政府及び省・市政府の関連政策の実施を確実にし、「軍民融合」イノベーション改革を推進し、新たな道を模索して、「軍民融合」発展の「西安モデル」を生み出し、2019年の「軍民融合」産業の総収益2700億元以上、「民参軍(民間の軍需参与)」企業450社を目指すとしている。

大学改革と研究機関改革においては、当市は西安交通大学、西北工業大学、西安電子科技大学等 12 校を試験校に選び、「三権(科学技術成果の使用・処分・収益権)」改革政策の実施、研究員の分類評価、技術移転機関の設立等に重点的に取り組むと共に、光学精密機械研究所、西北有色金属研究院、陝西石油化工研究設計院等5 ヶ所が、研究機関改革の試行任務を担い、技術者持株制度、「混合所有制(国有企業への民間資本導入)」改革等に重点的に取り組んでいる。また、成果移転の新体制構築を目指して、専門技術の移転機関設立、人材評価体制の整備、技術&金融(基金)提携の推進、新型研究開発機関の設立、従業員持株制度の推進等、13項目の改革内容を決定し、大きな成果を挙げた。大学改革においては、西安交通大学が基金の設立・運営と新型研究開発機関を柱に、技術成果の市場化を推進しており、西北大学はグループ提携の拡大を柱に、企業ニーズを重視した成果移転や産学研連携の新モデルを確立している。研究機関改革においては、光学精密機械研究所と西北有色金属研究院が「一院一所(西北有色金属研究院と光学精密機械研究所)」モデルの推進に基づき、雇用モデルのイノベーション、人材評価体制の整備に取り組み、ストックインセンティブ体制を改善した。

市科学技術局によると、当市は今年、科学技術イノベーションの戦略計画と政策研究に力を入れ、イノベーション創出のためのシンクタンク設立を進め、研究業務の考え方・政策・重点を系統的に整理し、科学技術イノベーションの戦略計画を策定して系統的に配分し、2021—2035年西安市中長期科学技術発展計画の作成を開始し、社会の力を計画・戦略の研究に活かし、政策法規の普遍性、的確性、共同性、操作性を高めていくという。

このほか、●科学技術分野の「放管服(行政のスリム化と権限委譲・監督管理の強化・行政サービスの向上)」改革を推進し、「全面的イノベーション改革試験」の成果を広め、研究機関や研究者により大きな権限を与える関連政策を実施し、イノベーションの力で内なるパワーを強める、●科学技術イノベーションの質や貢献度、業績等を重視した分類評価体系を構築する、●「転職能、転方式、転作風(責任の明確化、監督の強化、綱紀の粛正)」の精神に基づき、機関や事業団体の業務連携と相互協力を推進する、●科学技術計画・プロジェクトや経費の管理改革を進め、科学技術計画体系を最適化し、市の「科学技術計画・プロジェクト管理弁法」を改定し、科学技術サービス総合管理システムを整備する、●高度外国人材の在留許可証の審査期間を短縮し、外国人永久居留許可証の推薦業務を積極的に行う、等としている。

 産学研の共同イノベーションを推進

 科学技術イノベーションの移転能力を高める

今年、当市は引き続き、科学教育資源を発掘・活用・育成し、より多くの国家イノベーション資源を西安に取り込み、産学研の共同イノベーションを推進し、重要技術の攻略に努め、将来性の高い基礎研究に力を入れ、先進的な独自成果のブレイクスルーを果たすとしている。

まず、重要技術の攻略については、西安市にある大学・研究機関への支援を増やし、研究開発プラットフォームや技術応用サービス機関を設ける。国家科学技術重大プロジェクト、科学技術イノベーション2030重大プロジェクト、重要技術攻略事業を基準として、国の重大プロジェクト、重大事業研究・開発に積極的に関与し、「硬科技」産業領域に関連して、科学技術重大プロジェクトを実施し、産業の飛躍的な発展の鍵を握るコア技術を手に入れる。

また、科学技術イノベーションの重大なプラットフォーム作りに注力する。中国科学院西安科学園及び「中国西部テクノロジー新港」の建設を推進し、国家レベルの研究拠点や国の重大な研究インフラ建設を支援し、より多くの科学装置や研究プラットフォーム・プロジェクトが西安に設置されるようにする。大学や大手企業のイノベーション人材引き入れ・チーム作りを推進し、ノーベル賞ラボラトリー設立の道を探り、市レベルの技術研究センターやイノベーションセンターを建設する。

さらに、科学技術イノベーションの移転能力を高める。「産学研政金(産学研+政府・投資)」の融合を進め、新型研究開発機関の設立を奨励し、イノベーション資源の共同建設を推進し、イノベーションの力を発揮させる。技術移転サービス体系と技術の市場取引体系を整え、技術移転の人材を数多く育成する。技術移転機関の市場における専門的な発展を促し、研究機関が先進的な方法を基準として技術移転機能を高めるようにし、国家技術移転西北センターを建設し、イノベーション能力倍増計画を推進する。

同時に、「硬科技」産業を中心に、ハイテク産業の発展を図り、「イノベーション+起業+産業化+科技金融+シンクタンク計画+人材引き入れ+地域協力」という全方向的なイノベーションのエコシステムを構築して、質の高い経済発展を促す。「国家零細企業イノベーション・起業拠点」モデル都市及び国レベルの「双創(イノベーションと起業)」モデル拠点を作り、「双創」のグレードアップバージョンを生み出し、スタートアップ企業の量から質への転換を推進し、「スタートアップの西安」という都市ブランドの影響力を高める。「科創板(新興企業向け株式市場)」設立のチャンスを逃さず、科技金融イノベーションに取り組み、科技金融資源の配分を最適化し、金融資源の「適所投入」を促し、西安市の技術系企業の融資件数・融資額を増やす。高水準の「一帯一路」イノベーション連携を中心に、重要分野を相互リンクさせ、国内外の科学技術イノベーション連携を進め、全方向的な連携態勢を形成する。

今年の西安市の科学技術関連の主要目標は、以下の通りであるという:総合的な科学技術イノベーション水準の持続的向上、研究開発への投入レベルは約4.8%を保持、科学技術の進歩の経済成長への貢献率60%以上、市級以上の重点実験室・工程技術研究センター(技術イノベーションセンター)・企業の技術センター等の研究開発機関250ヶ所以上、起業・スタートアップ支援のインキュベーター250社以上、ハイテク企業2500社以上、科技「小巨人」企業(将来性の高い中小企業)1980社以上、科学技術への融資額合計150億元以上、科学技術への信用貸付サービス企業数1500社以上、技術系契約の取引額1000億元以上。

「我々は、イノベーション駆動型発展戦略を実施し、科学技術体制改革を深化し、地域のイノベーションシステムを最適化し、イノベーション主体に活力を与え、『硬科技』産業の発展を促し、シルクロードにおける科学技術イノベーションの中心地及び『硬科技』の都作りに努め、西安が国の中心的な国際都市となるための強力なサポートを提供していく。」と市科学技術局の関係責任者は語った。

参照元:http://news.xiancn.com/content/2019-02/27/content_3426838.htm
(翻訳の際に、内容が多少編集されていることがあります)

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