12月29日、省政府新聞弁公室は記者会見を行い、陝西省の「十三五」口岸建設成果を発表して、記者の質問に答えた。
「十三五」期間、陝西省の空港の国際線旅客数は「十二五」期間に比べ倍増し、国際航空貨物量は2.5倍に増加、国際線就航地は76都市に、国際運航路線は91路線に増えると見込まれ、陝西省から世界につながる航空ルートの基盤が確立した。
航空面では、輸入食用水生動物、輸入果物、輸入肉類、輸入植物種苗等の指定空港を新たに設立し、保税航油業務をスタートさせ、「第五航権」を取得した。また、トランジットビザ免除政策を72時間から144時間に拡大する等、国境検問所の機能がいっそう充実した。
通関処理能力がさらに高まった。「一帯一路」の国際提携が進むにつれ、西安から入国する外国政府要人が増え、国際会議が西安で開催されることが多くなった。欧州アジア経済フォーラム、ボアオ(博鰲)アジアフォーラム(BFA)戦略発展シンポジウム&理事工作会議、W20(Women 20)会議、G20農業大臣会合、シルクロード国際博覧会、楊凌農業ハイテク成果博覧会等といった国際イベント参加者の通関を確実に行った。
中欧班列「長安号」の運行本数は、「十二五」期間の約52倍、輸送貨物量は約29倍になると見込まれる。中欧班列「長安号」は、西・北方面についてはアジアや欧州への運行便15路線が定期便化し、東方面は青島、寧波、連雲港等の沿海港とのシーアンドレールが固まり、南方面は西安-カトマンドゥの南アジア便が開通し、国際鉄道網が形成されつつある。
鉄道関連では、輸入穀物、輸入肉類の指定港(口岸)と自動車輸入港を建設し、中でも自動車港の輸出入規模は全国の内陸港でも上位にある。近年、中欧班列「長安号」では、西安を集結拠点とし、内地の10都市を出発地とし、西安を経由して欧州へ向かう、「襄西欧」「徐西欧」「蚌西欧」「渭西欧」「安西欧」等の国際路線が生まれている。
2020年はコロナ禍の影響を受け、国際物流は海上輸送、航空輸送ともに滞る中、中欧班列「長安号」は成長を果たし、2020年1~11月の運行本数は3441便と、2019年同期の1.8倍、一日平均で10便以上を保持し、全国の運行本数の4分の1を超えた。運行本数、積載率、貨物輸送量等の指標は全国上位にランクインしており、感染症との闘いにおける国際連携を支え、グローバルサプライチェーンの安定に重要な役割を果たした。また、全国唯一となる中欧班列の「公共班列」一日4便(出発2便・到着2便)運行を実現し、同便は1便につき約20万元の総合運賃を節約できる。中欧班列の集結拠点として、西安は重要な役割を果たしている。
2020年、陝西省は、国際貿易企業のオンライン研修や、越境ECのB2B通関サービス等に関する「単一窓口」サービスをスタートさせた。陝西省の「単一窓口」建設の全体計画を策定し、発展基準を明確にし、次なる「十四五」期間の陝西省の「単一窓口」発展に基礎を築いた。
2017年より、陝西省は国境検問所(口岸)の料金表及び情報開示制度を確立しており、料金表は現場と料金徴収場所に公示し、陝西電子口岸総合サービスプラットフォームと陝西省「単一窓口」ウェブサイトにおいて、情報を随時更新することになっている。2020年、政府による口岸公共サービス購入政策の実施により、財政資金6900万元が投入され、国際貿易企業の通関費用低減のために用いられた。
2018年年末、陝西省の輸入・輸出の通関時間は2017年同期に比べ、各々68.76%と53.23%短縮され、国務院の打ち出した、2021年末までに1/2に短縮するという目標を早くも達成した。2019年年末には、税関検査で必要な書類が86種類から44種類に整理された上、オンライン手続が可能になり、企業の負担が軽くなって、通関効率が上がった。
「十三五」期間、陝西省は、国務院の承認を得て、西安航空基地総合保税区、西咸空港総合保税区、宝鶏総合保税区、西安関中総合保税区を新たに設立し、既存の西安総合保税区、西安高新総合保税区と合わせて、6つの総合保税区を持つに至り、総合保税区の数では全国6位となった。このうちの5つがある西安市は、全国で総合保税区の数が最も多い都市である。
2020年1~11月、陝西省の総合保税区の輸出入額は合計2373億1000万元で、全省の69.11%を占め、総合保税区は国際貿易発展の重要な場となっており、経済の安定成長の新エンジンである。
記者 石喻涵 王嘉
実習生 王子揚
参照元:http://www.shx.chinanews.com/news/2020/1230/80986.html
(翻訳の際に、内容が多少編集されていることがあります)