9月21日~24日、第16回中国—ASEAN博覧会が広西・南寧市で開催された。陝西省からは榆林山地リンゴ、咸陽馬欄紅リンゴ、延安洛川リンゴ、白水潤泉リンゴ、鳳翔の鳳飛翔リンゴ、周至キウイ、禾和キウイ等、多くの特産フルーツが出品され、高い「イケメン度」と品質で、各国のバイヤーから熱い視線を浴びた。
博覧会で陝西省は、人気アナウンサーの傑森が漢代の美女「貂蝉」と唐代の美女「楊貴妃」を伴ってブースに入り、果物の試食を勧めたり、中国の各大都市にある陝西果物取扱店500店舗を紹介したりするという、独自の演出を披露した。またSNSのライブ動画配信を通じて陝西省の果物を宣伝し、フォロワーの視聴回数は一日百万回以上に及んだ。
会場となった南寧国際会展センターの陝西省ブースには、延安、宝鶏、咸陽、渭南、西安等の果物関連企業20社以上が出品したリンゴ、キウイ、ナツメ、ナシ、イチゴといった青果や、リンゴチップス、リンゴ酢、ドライキウイ等の加工製品がずらりと並んだ。会場の屋内外には「陝西リンゴ、世界中の口福」等のキャッチコピーが配され、多くの市民が見入っていた。
開幕式の日にはもう、陝西省の果物企業8社が、ASEANの国々と3億5千万元の輸出契約を結んでいた。ベトナム、タイ、マレーシア、スリランカ等のバイヤーも、輸出について陝西省と基本的な合意に達しており、まもなく正式に輸出が開始される見込みである。今回出展した西安金周至猕猴桃実業有限公司、旬邑川興果業有限公司、鳳翔県匯峰農業発展有限公司等は、ASEANを主とする「一帯一路」国の市場に狙いを定めており、広西やASEAN諸国の卸売業者と次々に商談を進め、かなりの交渉を成立させた。
「陝西省は気候が広西やASEAN諸国とかなり違い、果物を相互補完できるため、双務的貿易、多角的貿易の面で大きな可能性を秘めています。国際貿易のルートを広げ、リンゴやキウイ等の陝西フルーツで世界中の人々に口福を与えてこそ、陝西フルーツの地位を確実にすることができます。」陝西省の果物企業責任者・劉海峰氏は感慨深げに語った。
現在、陝西省の果物栽培面積は約1700万ムー(=約113万ha)、生産量は1500万トン以上という。うち、陝西省のリンゴ生産量は世界の7分の1、キウイ生産量は世界の3分の1、果汁生産量は世界の3分の1を占める。また、陝西省のブドウとサクランボも生産量が中国全土で上位三位にランクインしており、紅棗、柑橘、梨、ザクロ等も重要な位置を占める。近年、陝西省の果物輸出量は増えており、輸出先は80ヶ国以上と、国際的な広まりを見せている。
参照元:http://gov.ishaanxi.com/2019/1008/1021005.shtml
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