「亜欧陸海貿易大通道」を構築 陝西省、五年以内に「海外倉庫」10ヶ所を建設へ

「亜欧陸海貿易大通道」を構築 陝西省、五年以内に「海外倉庫」10ヶ所を建設へ

中新社西安3月3日電(記者 阿琳娜)陝西省政府は3日、「十四五(第14次五カ年計画)」期間に「亜欧(アジア-欧州)陸海貿易大通道」を建設して、「一主五廊」の態勢を構築し、中欧班列「長安号」の働きを活かして、2025年までに「海外倉庫」10ヶ所を建設すると表明した。

この日、陝西省政府新聞弁公室は記者会見を開き、『陝西省による国民経済&社会発展の第14次五カ年計画及び二〇三五年遠景目標綱要』について、関連状況の説明を行った。

西部大開発、「一帯一路」イニシアティブ、陝西自由貿易区等、一連の政策推進に伴い、国境・海に接しない内陸の省である陝西省は、内陸型改革開放の新高地をつくり上げている。

陝西省発展&改革委員会副主任・李生栄氏によると、陝西省はユーラシア大陸の陸路をメインルートとし、国際航空貨物路線をサブルートとして、国際的交通拠点としての西安の役割を果たし、各種輸送方法の発展を統一計画し、物流経路を効果的に繋げ、複合輸送の国際物流ネットワークを整備し、「一主五廊」の態勢を構築して、「一帯一路」周辺国の輸出入における「黄金通道」を建設していくという。

「一主」とは、中国を東西に貫き、中央アジア・南アジア・西アジア・欧州・東アジア・北米等に繋がる主道のことで、「五廊」とは、西安から京津冀(北京・天津・河北省)、長三角(長江デルタ地帯)、粤港澳大湾区、北部湾、内モンゴルへ伸びる5方向をいい、全国の主な経済活動地域を網羅する。

同時に、中欧班列「長安号」に重要な戦略的ルートとしての役割を発揮させ、西安を中欧班列の集結拠点モデル地にして、中央アジア・南アジア・西アジア・欧州の物流施設配置を強化する。2025年には、コンテナ取扱数量50万TEU、貨物輸送量400万トンを実現し、「海外倉庫」10ヶ所を建設する。

「十四五」期間、陝西省の改革開放は重大なブレイクスルーを実現しなければならないと、李生栄氏は言う。高基準の市場体系を形成し、財産権制度改革や要素の市場化配置改革で重大の進展を得て、高効率・低コストの内陸地域国際貿易ルートをつくり上げるとしている。

参照元:http://www.shx.chinanews.com/news/2021/0304/81593.html
(翻訳の際に、内容が多少編集されていることがあります)

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